こんにちは、本田知香です。
パーソルイノベーション株式会社は副業マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』にて、企業の管理職を対象とした副業実態調査の結果を発表しました。
今回の調査は、管理職が副業を通じてどのような経験をし、どのような効果を得たのかを明らかにするために実施されたとあります。
調査結果の概要
調査によると、管理職の42.9%が副業を経験していることがわかりました。
副業の内容としては、「自身の専門領域における実務」(29.3%)、「人材育成・マネジメント」(29.0%)、「業務改善」(28.6%)が主なものでした。
副業を行う理由としては、「キャリア機会の拡大」(26.1%)が最も多く、次いで「副業への興味」(24.3%)、「経済的な不安の軽減」(23.9%)が挙げられました。
一方、副業を行わない理由としては、「副業が禁止されている」(27.8%)、「プライベートの時間を大切にしたい」(23.7%)、「業務負担が重く、副業の余裕がない」(23.2%)が上位に挙げられました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000380.000071591.html
管理職の課題と副業の効果
管理職が業務を遂行する上での課題として、「人材管理(採用・育成・評価)」(38.7%)が最も多く、次いで「ワークライフバランスの維持」(32.0%)、「効果的なコミュニケーションと意思疎通」(31.3%)が挙げられました。
職種別に見ると、マーケティングやWEBデザイナーなどでは「ワークライフバランスの維持」が最大の課題とされています。
さらに、副業経験が管理職の課題や懸念の解消に繋がったと回答した管理職は63.7%に上り、その効果が高く評価されています。
具体的な効果としては、「人材管理(採用・育成・評価)」(28.8%)や「ワークライフバランスの維持」(27.6%)、「リーダーシップと決断力への自信不足」(22.4%)が解消されたとされています。
今後の展望
この調査結果から、副業が管理職としてのスキル向上や課題解決に寄与していることが明らかになりました。
とくに、自身のキャリア機会を広げるための副業が多く、管理職としての成長に繋がっていることが伺えます。
一方で、副業を行わない理由としては企業の方針や業務負担が大きいことが挙げられており、これらの障壁を取り除くための施策も求められます。
企業側が副業を推進するための環境整備や制度改革が進めば、より多くの管理職が副業を通じてスキルを磨き、企業全体の競争力向上に繋がると思われます。